◆ 楠本史郎著 (日本基督教団若草教会牧師)
◆ 日本基督教団出版局
◆ 120頁/本体;1200円
■「私たちの神は、天上天下唯我独尊といった孤高のお方ではありません。ただお一人、天の高いところに鎮座ましまして、下界の人間どもの愚かさを冷たくあざ笑っている、そんな意地悪なお方ではありません。熱い眼差しで私たちを見つめられます。地上で悩み苦しむ人間のところにまで降ってこられ、その喜びや悩み苦しみまでも共にしてくださいます。私たちとの交わりを地上に創り出してくださいます。そのために、御子を世に送り、十字架に付けるということまでなさいました。それほどに愛と恵みに満ちあふれた神でいらっしゃいます、教会があるということが、その証しなのです」(58頁)。
この本は、教会生活案内シリーズの第一巻として書かれたもので、教会とは何か、信仰の心とはどういったものなのかが、分かりやすい言葉で説き明かされています。教会に通い始めて間もない方、教会に行ってみようかと考えている方、さらには洗礼を受けて新しく教会につながった方のさまざまな問いに答えてくれる有益な本です。そしてこの本を読んだなら、ぜひ礼拝に参加してみたい、そう思わされます。実際に生(ナマ)の礼拝を体験したくなる思いが、読者の心に与えられますように…。
(2004年2月、伝道師 矢澤励太)