主イエスは近い クリスマスを迎える黙想と祈り

  • 小泉健著 ◆日本キリスト教団出版局
教会の本棚

◆小泉健著
◆日本キリスト教団出版局
◆著者はあとがきで、「待降節のための黙想と祈りの本を出したいという思いは強くありました」と述べ、その理由として、「キリスト者であっても待降節の過ごし方がわからないでいる方が少なくないように感じられたから」と記している。確かに私たちは待降節(アドヴェント)をあわただしく過ごしている。なすべきことに追われてしまい、アドヴェントに目を向けるべき信仰を見失っている。そのために私たちは、毎年、主イエスがまだ生まれていないかのように、主イエスの誕生を待ち望んでしまうのである。しかしアドヴェントは、第一の到来(キリストの誕生)を想い起こしつつ、第二の到来(キリストの再臨)を待ち望む時である。本書は、そのような時としてアドヴェントを過ごすための助けとなるだろう。見開き二頁が一日分で、み言葉と著者の短い黙想、多くの信仰の先達の祈りが載せられている。あわただしさの中にあるからこそ、み言葉を読み、黙想し、祈ることから離れずに、アドヴェントの一日一日を歩んでいきたいと願う。
(2023年10月29日 副牧師 川嶋章弘)

TOP