◆ ブライアン・モーガン著/セルジオ・マルティネス画/斎藤登志子訳
◆ いのちのことば社
■ クリスマスのプレゼントに最適な大人向けの小さな絵本をご紹介します。もうクリスマス?と思われるかも知れませんが、次号(十二月発行)ではプレゼントに間に合いませんので。日本ではクリスマスの十二月二十五日が過ぎると慌ただしくお正月の準備が始まりますが、本当は「降誕節」といって、三人の博士が主イエスの許にやってきた「公現日」(一月六日)の前日までが、クリスマスを覚えて過ごす期間です。この絵本は、ある貧しい男が大切な友人に最も豊かなものをプレゼントしようと考えて、降誕節の十二日間、友人のために毎日祈りをささげます。「クリスマスの一日目に、君のために喜びを祈ろう。」そして、その祈りを羊皮紙に書きとめて、友人に贈るのです。絵本ではこの祈りの言葉に、美しい挿絵と聖書の御言葉の一節が添えられています。静かにクリスマスを思いめぐらし、祈りに心を傾ける。そんな時間を、絵本を通して大切な人に贈るのも素敵です。
(2018年10月、伝道師 乾元美)