◆ 関川泰寛著
◆ 教文館
◆ 272頁/本体;2500円
■ この本は指路教会の第1回教会研修会、また先日行われた改革長老協議会の講演の参考図書としてあげられた本である。十貫坂教会牧師であり、東京神学大学教授である関川先生が書き記したものである。
序文で、先生は、「聖霊と教会の固有の関係を理解し、その理解に立って教会形成にあたることこそ、日本の地に教会を形成していく場合のもっとも重要な鍵となる」と記している。日本における伝道不振がさけばれて久しいが、その嘆きに刺激を与えたいと願って記されたのが本書ということであろうか。
この本は大変「面白い」本である。関川先生のすぐれた神学的洞察により、聖書神学、歴史神学等多岐に渡りテーマについて言及されている。これ一冊で聖霊と教会について理解されるのではないだろうか。しかも、ただ神学的な議論をしているばかりでなく、教会の現実を踏まえ、実践的な面まで言及している。多少難しい神学的な言葉が使われているかもしれないが、考えさせられるテーマもあり、ぜひとも一読していただきたいと思う。
(2001年8月26日、指路・第231号、伝道師 清野久貴)