ただ一つの慰め「ハイデルベルク信仰問答」によるキリスト教入門

  • 吉田隆著 ◆教文館
教会の本棚

◆ただ一つの慰め 「ハイデルベルク信仰問答」によるキリスト教入門(教文館、二〇一九年)
◆吉田隆著
◆私たちの教会の「宣教基本方針」には、私たちが、『ハイデルベルク信仰問答』を継続的に学ぶことが謳われている。その点においても、昨年から、「ハイデルベルク信仰問答を学ぶ会」を始めることができたのは大きな喜びである。さらに新年度からは、昼だけでなく同日の夜にも行う予定である。そのテキストとして用いている『ハイデルベルク信仰問答』を翻訳されたのが、本書の著者である。つまり本書は、『ハイデルベルク信仰問答』の翻訳者による、その解説書である。著者によれば、本書の解説では、「『ハイデルベルク信仰問答』という一六世紀の文書をできる限り当時の文脈の中で理解すること」と、「『信仰問答』そのものの目的である、聖書がわかるようになること」が意識されている。四五〇年以上前の文書であるにもかかわらず、時代を超えたキリストの福音を、「ただ一つの慰め」を伝えている『ハイデルベルク信仰問答』を、本書によって、さらに深く知り、味わうことができる。ぜひ、お読みいただければと思う。
(2025年4月 副牧師 川嶋 章弘)

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