◆ J. カルヴァン著、渡辺信夫編訳
◆ 教文館
◆ 356頁/本体;3900円
■ カルヴァンは、この本の始めにおいて信仰の一致はパウロの奨めることである。そのため、教会における信仰の一致のためにも、信仰告白、そして信仰告白に基づく一つのカテキズムが必要であると述べている。この目的のもとに、カルヴァンは信仰問答を記したと考えられる。
これは現在の教会にとっても大切なことであり、特に改革長老教会の伝統に立つ私たちにとって、この本の中で示されている一つ一つの信仰理解は重要であろう。これは未受洗者ばかりでなく、洗礼を受けた者もこの本を読み、信仰を新たにしたいと思う。また、秋の特別伝道礼拝の時を迎えるが、新来会者に信仰について聞かれるということも考えられるので、この本で記されている信仰理解を身につけておきたい。そして、教会員、求道者共に信仰を深めていければと思う。また、この本はこの信仰問答についての解題と釈義が加えられている。これはこの信仰問答を理解する上で助けになるかと思う。あわせて読むと理解が深まるであろう。
(2001年10月28日、指路・第232号、伝道師 清野久貴)