救いはここに 説教によるキリストへの手引き

  • 加藤常昭 著 ◆ キリスト新聞社 ◆ 464頁/本体;2,940円(税込)
教会の本棚

◆ 加藤常昭 著
◆ キリスト新聞社
◆ 464頁/本体;2,940円(税込)

■この「救いはここに 説教によるキリストへの手引き」は20編の説教集です。どの説教から読んでも良いでしょう。本のタイトルとなった「救いはここにある」という説教があります。聖書箇所はイザヤ書第1章1節から20節、フィリピの信徒への手紙第2章1節から11節までの説教です。「救いはここにある」と言われても、救いがどこかの場所にあるということではなく、何かを拝むことによって私たちが救いを体験すると言うのではないでしょう。「ここに救いは起こる。ここに救いは出来事となる。」と言うことです。その救いとは主イエス・キリストがしてくださった「大変な」出来事です。イエス・キリストが大変な道(十字架)を通って救い主となってくださったナザレのイエスに救われるという出来事がここ(礼拝)で起こっているのです。教会が歌い続けた<キリスト賛歌>がまさしく<十字架賛歌>であったことに気付かされます。私たちは、十字架の死に至るまでへりくだってくださった主イエス・キリストの御業を賛美する共同体なのです。それこそ教会なのです。教会において神様を礼拝する中で、救いが出来事となるのです。この本の著者の願いは「まえがき」に明確にされている。「この説教集は、やはりここでも伝道したいと願っております。」この本はいわゆる「伝道説教集」です。その伝道とは「今生きておられる主イエス・キリストをひとりでも多くの方にご紹介」することだと言う。私もまた、この説教集を通して、ひとりでも多くの方が今生きておられる主イエスに出会ってくださるようにと、願うのです。
 この横浜指路教会でされた説教も6編あります。著者の説教を通して主イエス・キリストの十字架と復活の出来事の救い出来事に触れて頂きたいと思います。

(2009年7月、伝道師 宍戸ハンナ)

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