信仰生活の手引き 祈り

  • 左近豊著 ◆日本キリスト教団出版局
教会の本棚

◆左近豊著
◆『信仰生活の手引き 祈り』(日本キリスト教団出版局、二〇一六年)
◆本年度の教会学校夏期学校の主題は、「祈り」であった。その準備の中で改めて本書を読んだ。
 本書の中心メッセージは「祈ること自体が救いだ」であるように思う。それは、祈りが私たちの願いや望みを叶えるものではなく、むしろその願いや望みが潰えたところで、私たちに出会ってくださるイエス・キリストへと、私たちを導くものである、ということである。しかしそのように言われると、私たちはどのような言葉で祈ったら良いのだろうかと思う。自分の内に祈りの言葉がないことに落ち込んでしまうこともある。しかし著者は言う。「そもそも祈りは借り物でよい!」「祈りは考え出すより真似るものです。祈りは思いあぐねるより学ぶものです」。本書では、第一部では旧約聖書の祈り(アブラハム、哀歌、詩編、エレミヤ、モーセなど)が、第二部では主の祈りが取り上げられ、それらの祈りへの深い洞察が記されている。本書を読みつつ、私たちは何よりも聖書から祈りを学び、聖書の祈りを自分の祈りとしていきたいと願う。
副牧師 川嶋 章弘

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